検証ラボ ── 2026-08-22

SQXの導入 — マシンスペックの目安とインストール、最初に確認しておくこと

前回の記事でSQXの全体像を整理しました。今回は導入編です。マシンスペックの目安、インストールの流れ、そしてインストール直後にやっておくと後で効いてくる確認を3つ紹介します。

データの取り込みと最初の戦略生成は、次回以降に分けて書きます。

導入前に知っておくこと

  • SQXはWindowsのデスクトップアプリです(Mac版もありますが、私はWindowsでのみ使っています)
  • 実行に必要なJavaはインストーラーに同梱されています。別途Javaを入れる必要はありません
  • 2週間(14日間)の無料試用期間があり、その間は全機能を制限なく使えます(公式サイトの記載・2026-08時点)。購入を決める前に、自分のマシンで動作の重さや使い勝手を確かめられます
  • エディション構成・価格・試用の条件は変わることがあるため、公式サイトで最新を確認してください

マシンスペックの目安(実測ベース)

私の環境(Build 144)での実測から、目安を書きます。

項目目安根拠(私の環境での実測)
メモリ16GB以上を推奨停止条件を誤って6時間半生成が回り続けたとき、14.6GBまで消費した
CPUコア数が多いほど生成が速い生成はマルチコアを使い切る(19論理コアをすべて認識)
ディスク生成をため込むなら数十GB単位で余裕を戦略5,000本の保存で約975MB(約195KB/本)

メモリ14.6GBは停止条件の設定ミスによる極端な例ですが、逆に言えば大量生成ではそこまで伸びうるということです。8GB環境で使えないわけではないものの、SQXの本領である「一晩で大量に生成する」使い方をするなら16GB以上が現実的だと考えています。

インストールの流れ

大きくは3ステップです。

  1. 公式サイトでライセンスを取得する(まずは2週間の試用から始めるのがおすすめです。エディション・支払い方法は公式で確認)
  2. インストーラーをダウンロードして実行する(ダウンロードページの場所と手順はこちらの記事にまとめました)
  3. 初回起動時に、購入時のアカウント情報でライセンス認証する

画面の細かい流れはバージョンによって変わるため、ここでは踏み込みません。迷ったら公式のドキュメントが最も正確です。

インストール後のフォルダ構成

導入後に知っておくと便利なのがフォルダ構成です(Build 144の実機で確認)。

場所中身
StrategyQuantX.exe本体(GUI)
sqcli.exeコマンドライン版。自動化に使う(将来の記事で扱います)
CodeEditor.exeEAコードの編集用エディタ
j64\同梱のJava実行環境
user\projects\プロジェクト(生成・検証タスクと結果)の実体
user\data\History\取り込んだヒストリカルデータ
user\settings\アプリ設定
user\log\実行ログ

ポイントは、プロジェクトもデータも設定も、すべて user フォルダの下に入る自己完結構成だということです。

最初にやっておく3つの確認

1. Build番号を控える

SQXはBuildによって挙動が変わることがあります。検証結果を記録するとき「どのBuildでの結果か」が書いてあると、後から見返したときの再現性がまったく違います。起動画面またはヘルプのAbout表示で確認して、メモしておきましょう。

2. user フォルダの場所を把握する(=バックアップ対象)

前述のとおり、資産はすべて user フォルダに集まります。このフォルダごとコピーすればバックアップになる、と覚えておくだけで、生成した戦略を失う事故をかなり防げます。私は大きな生成や検証の前後でコピーを取るようにしています。

3. 検証の途中でBuildを更新しない、と決めておく

アップデートは新機能や修正が入る一方で、検証の途中に挟むと「結果が変わった原因がBuildなのか設定なのか」が切り分けられなくなります。ひとまとまりの検証が終わるまで同じBuildで通す。導入時にこう決めておくと、後で悩まずに済みます。

次回

データの取り込み(ヒストリカルデータの入手と品質)について書く予定です。バックテストの信頼性はデータで決まるので、導入編の次に押さえておきたいところです。

※本記事の構成・実測値はBuild 144時点・私の環境でのものです。最新の仕様は公式ドキュメントで確認してください。